卓球の名付け親(法話)
2022/09/02
昨日から九月に入り少しずつ暑さも和らいでくれればよいのですが、まだまだ残暑は厳しそうです。そんな本日九月二日は当山にとっては特別な日です。華頂寺第三世住職千々和寳天上人のご命日だからです。寳天上人は私の曽祖父に当たる方で、現在の華頂寺の伽藍を建立された開山上人にもあたる方なのですが、実は先日その寳天上人がNHKの「漢字ふむふむ」という番組に出演致しました。何故寳天上人が出演したかと申しますと「卓球」という言葉が番組のテーマでその名付け親が寳天上人だったからです。出演に際して華頂寺一同大変喜びました。
番組の中で寳天上人が「卓球」という言葉に「卓」という字を使った理由が語られていました。「卓」には「卓越した」という意味を込めてその字をつけたそうです。
仏教をお開きになられたお釈迦様は弟子の阿難尊者にお念仏の教えのみを託し、その他の行は託しませんでした。これはお念仏こそがどの行よりも功徳が勝り、誰でも修することができ、広く後の世まで伝えることがからお念仏のみを託されたのです。まさにお念仏こそが卓越した行であるとお釈迦様もお認めになられているのです。
九月は大事な秋のお彼岸の時期でもあります。お彼岸はご先祖様のご供養をする期間であると同時に私たちが修行をする期間でもあります。どうぞ皆さま、お念仏はいつでもどこでもお唱えすることのできる上、卓越した行でございますので、より一層お念仏をお唱えする機縁にしてみてはいかがでしょうか? 南無阿弥陀仏 合掌
華頂寺住職 千々和光俊