彼岸花の和歌(法話)
2024/09/01
暑さ寒さも彼岸まで……
9月は秋のお彼岸の時期です。真っ赤な彼岸花が綺麗に咲き誇る光景が楽しみで仕方ない今日この頃です。
そんな彼岸花には「また会う日を楽しみに」という花言葉があります。
上皇后美智子さまの和歌に……
「彼岸花 咲ける間の道をゆく 行き極まれば 母に会ふらし」
(彼岸花の咲いている道の終わりに着いたのならば、先に逝った母に会えるに違いありません)
という和歌がごさいます。
こちらは上皇后美智子さまが、亡きお母さまとまた会いたいという思いを乗せて、彼岸花の和歌として詠まれたものです。
浄土宗が拠り所とする『佛説阿弥陀経』というお経さまにも、「倶会一処」という教えが説かれております。その意味は、「また極楽浄土で先に往生された方と再会することができる」というものです。
どうぞ皆さまも、亡き大切な方々との再会を願うためにも、この秋のお彼岸でお念仏をお称えしてみませんか?南無阿弥陀佛。合掌🙏
華頂寺住職 千々和光俊 拝