節分(法話)
2023/02/03
本日2月3日は節分の日です。子供の頃豆まきをされたり、今でも鬼役をされている方もおられるのではないでしょうか?鬼といえば一般的に赤鬼と青鬼が定番ですので、そのイメージが強いですが、赤鬼は貪欲を意味し、青鬼は怒りを意味します。古来から欲望や怒りは身を滅ぼす為、祓うべきものとして強く意識されたものなのでしょう。徳川家康も「怒りは常に敵と思え」とお言葉を残されているくらいです。
仏教ではそのような欲望や怒りを「三毒」の中に示し、煩悩の中でも根本的なものとして説かれています。その「三毒」とは「貪(貪り)・瞋(怒り)・痴(無知で愚かなこと)」です。この「三毒」は身を滅ぼすだけでなく、この命尽きた後地獄界や畜生界などに生まれ変わる輪廻をして苦しむ根本的な原因ともされています。
この「三毒」を完全に祓うことが出来れば、身を滅ぼす原因や輪廻をする原因を除けますので、それが1番理想ですが、私たち凡夫の身からすれば中々難しいものです。
そんな私たちを阿弥陀様はお念仏さえお称えすれば、煩悩を滅し、お救いいただけるとしています。どんなに煩悩を多く持つ罪深い私たちでも、「南無阿弥陀仏」と称えるだけでよいとされています。
お念仏をどのようなお姿でも称えることは出来ます。どうぞ豆まきをしながらお称えをしてみてはいかがですか?「福は内!鬼は外!南無阿弥陀!」
合掌🙏
華頂寺住職 千々和光俊