浄土宗総本山知恩院別院 華頂寺

皆様とのお念仏のご縁をお待ちしております〒805-0050 福岡県北九州市八幡東区春の町3-2-2

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お知らせ

花火の種類(法話)

2023/08/12

先日、八月八日に「立秋」を向かえましたが、「立秋」とは名ばかりでまだまだ酷暑の日が続きます。そのような日々の中で、私たちの心に癒しの花を咲かせてくれる、多くの日本人が楽しみにしている行事、それが「花火大会」です。この時期では全国各地で夏祭りが催されており、多くのお祭りで「花火」が打ち上げられます。私も最近知りましたが、「花火」の種類には、「割物」・「半割物」・「ポカ物」・「型物」と様々な種類があるそうです。またこのような「花火」の色は、現在は「赤・青・黄・緑・金・銀・紫」が主流で、その他製造元によって「水色・ピンク・オレンジ」と様々な色の「花火」が作られているそうです。
 「阿弥陀様」のおられる「極楽浄土」にも様々な蓮の花が咲いています。浄土宗が拠り所としている『佛説阿弥陀経』の一説に「青色青光黄色黄光赤色赤光白色白光」と説かれています。この一説の翻訳は「極楽浄土には青色、黄色、赤色、白色の美しい蓮の花が咲いており、それぞれの蓮の美しい色の光を放っている」という意味です。一見お浄土の蓮の色の種類について述べているようにも読めますが、私たちに本当に伝えたいことはそうではありません。「極楽浄土では様々な色の光を放つ蓮が咲いているように、私たち一人ひとりがそれぞれ違う特別な光を放つ尊い存在である。」と個人の個性や尊厳を認め合うことの大切さを説いているのです。
 八月十三日からお盆が始まります。お盆では亡き大切な方々、ご先祖様たちがお浄土より帰って来られると言われております。そんな様々に素晴らしいご先祖たちがおられたおかげで、私たちは今この瞬間を生きることが出来ているのです。どうぞそのようなご先祖様たちに感謝をし、そして特別な存在である私が今日生かされていることに感謝をして、お念仏を一緒にお称え致しましょう。
 「南無阿弥陀佛」合掌🙏
華頂寺住職 千々和光俊 拝