除夜の鐘(法話)
2022/12/30
早いものでもうすぐ2022年も終わろうとしています。光陰矢の如しとはよく言ったもので、先日今年のお正月を迎えたばかりの気が致します(笑)
この時期になると多くの寺院様では除夜の鐘を突かれます。この鐘の数は108回です。理由は諸説ありますが、一般的には私たちの煩悩の数だと言われています。私たちの煩悩を全て除き、新しい1年を迎える為に除夜の鐘を突いているのです。
ですが、私たちは凡夫ですのでまた来年になると煩悩が湧き上がってきて、その煩悩が原因で大小様々な罪を犯してしまいます。ですので、私たちは日頃より全ての罪を許してくださる阿弥陀様に手を合わせて、お念仏をお称えすることが大切なのです。
法然上人は「罪の軽重をいわず ただ念仏だにも申せば往生するなり 別の様なし」とお言葉を残されております。この意味は、罪の軽い重い関係なく、ただ念仏を申せば極楽に往生するのです。他に必要なことはございませんという意味です。
皆様がお念仏という杖と共に、2023年も幸溢れる1年になりますことを祈念して今年最後のお話にしたいと思います。また来年もよろしくお願い致します。合掌🙏
華頂寺住職 千々和光俊